《禁。慾》2《以慾為生》
第二十九章:運命改写
1、【神跡の余温】
混沌から完全に目覚めた瞬間、世界は言葉にならないほど静かだった。
寓所内、朝の陽光が細かく砕けた金箔のように、乱れた寝台に優しく広がっていた。太陽は猛烈に体を起こし、大口で息を荒げた。あの血色の雷雨の生臭さがまだ鼻先に残っているようだった。
彼女は震える手で自分の頰を撫でた。指先が触れたのは、冷たく大理石のように死んだ完璧な肌ではなく、血の気があり熱を持つ、本物の人間らしい質感だった。
「陸淵……陸淵!」太陽は狂ったように隣の男を押した。
陸淵が目を開けると、その暗紫色の瞳から魔魅的な色が消え、最初のような清らかで深い黒に戻っていた。
彼は太陽を見て、瞬時に目が赤くなった。体を起こし、全身の脱力のような弱さに構わず、太陽を強く抱き寄せた。
「私たちは勝った……姉さん、沈宴之は消えた。あの地獄は……完全に砕けた。」
その時、太陽は小腹の奥からこれまでにない強い鼓動を感じた。それは幻覚でも霊力の波動でもなく、生き生きとした強靭な小さな命が、数百年の時空の裂け目を越えて、母の温かい子宮の中で再び根を張ったのだった。
2、【運命の恩寵】
現代に戻ったものの、二人の体は時空を越えた巨大な消耗で極度に衰弱していた。
その神祕な老人の声が二人の脳裏に最後に響いた。
「百年の妖身は破れ、凡人の体では神子を宿せない。この子を守るには、百年最後に残った霊根を完全に融合させ、彼の護りの骨血としなければならない。以後、お前たちはただの俗世の痴れ者となり、神通は失う。」
太陽は陸淵を見つめ、二人の目に迷いはなかった。
これは「過去との別れ」と「新生の歓迎」に関する最後の祭礼だった。太陽が自ら陸淵に唇を重ね、互いの束縛を脱いだ。この交合には憎しみも略奪もなく、ただ無限の優しさと生死を共にする絆があった。
「陸淵……これが最後の君のエネルギーを吸うこと……これからは一緒に老いていきましょう。」
太陽の瞳がわずかに潤み、身を翻して陸淵の腿の間に跨った。彼女の細い指が青筋が浮き、熱く火のように硬くなったものを握り、すでに溢れた自分の奥に当て、ゆっくりと腰を沈めた。